洞窟の中・・・。

入洞前簡単なガイダンスを受けた後、さっそく洞窟に入る。洞窟までは車を降りて5分ほどでアプローチできるのもうれしい。中に入れば、太陽の光が降り注ぎ、様々な音の響いていた“外界”の気配が急激に薄らいでいくとともに、周囲の様子は一変する。

ヘッドライトの明かりがなければ目の前に突き出た岩すら見えないほどの漆黒の闇、地面や岩を擦るウェアの音、メンバーたちの息遣い、そして心臓の音まで聞こえてきそうな深い静寂・・・。

だが、普段生活している世界とあまりにも違いすぎる空間に戸惑う時間は、それほど長くは続かない。やがて不思議なほどに落ち着いた感覚が芽生えてくる。まるで胎内にでもいるかのような、今まで体験したことのない何とも心安らぐ感覚なのだ。

遠くで水の流れる音が聞こえる。明確には見えていないはずの周囲の様子が判るような気がする、洞窟内を流れる空気の匂いや温度といった、微妙な変化に気づき始める・・・。

そんな風に、感覚が次第に研ぎ澄まされていくような気がするとともに“外の世界”にあふれている刺激の多さに改めて気づかされる。

ケイビング密度高い洞窟内にいる時間はほんの3時間程度と僅かだが、それでも遥か遠くの時空まで彷徨ってきたかのような不思議な気分と、漆黒の闇に包まれた地底を行くという探検気分を大いに満喫できる。

外界のムシ暑さだけでなく、様々な刺激を受け続けている体と感覚をリフレッシュさせるのに、このケイビングは最適だといえるだろう。