洞窟とは

洞窟は、何億年もの地球の歴史が形作った自然の博物館であり、現代の探検家たちの残された数少ないフィールドのうちのひとつ。

光の届かない漆黒の闇の中、放射状に広がる迷路のような天然のトンネルを行く地底への旅は、外界から隔離された非日常の世界へと誘ってくれます。


 

鍾乳洞のでき方鍾乳洞のでき方
1.石灰石が溶ける

海で堆積してできた石灰岩が地殻変動によって隆起してきた場所で鍾乳洞は形成されます。石灰岩とは、主に大昔の生物の殻など炭酸カルシウムが堆積してできた岩石のことです。雨水は空気の二酸化炭素を溶かして酸性になります。この雨水が石灰岩の土地に降ると、化学反応をおこし、石灰岩の主成分である炭酸カルシウムを溶かして(溶食)地下へ染み込んでいきます。

炭酸カルシウム(石灰岩の主成分)+水+二酸化炭素 そして、 炭酸水素カルシウム(水に溶ける)

2.地下水によって、流れができ、砂利なども削られ、空洞ができます。

水は地下に染み込んでいくとき、土壌内の空気から二酸化炭素を取り込んでいきます。地下になればなるほど圧力がかかるので、二酸化炭素が溶けやすくなります。このように地下水は地上の河川に比べて多くの二酸化炭素が溶けているので、より酸性になり、それに伴って石灰岩も溶け込んでいきます。(溶食)

地表の水が石灰岩の節理や断層沿いに地中に染み込み、集まって地下に溜まる。その地下水が流れ、地下水脈になると、その周りの石灰岩を溶かしていくので空洞ができます。空洞が大きくなり連結して洞窟になり、より地下水脈の流量が多くなると、周りの砂利や砂も水流によって運ばれるので、さらに、その砂利や砂によって削られていきます。(侵食)

鍾乳石3.水の流れが変化して、洞窟ができる。鍾乳石が発達する。

地下水脈によって洞窟ができた状態で地殻変動によって土地が隆起するなどして、地下水脈がより深い層に移動します。今まで地下水が流れていたところに大きな洞窟ができます。この洞窟中で、天井から染み出してきた炭酸カルシウムを多く含んだ水が、つらら石や石筍などのさまざまな鍾乳石を作り出します。
鍾乳石がどうしてできるかというと、大地の圧力がかかり、多くの二酸化炭素が溶けている地下水が、洞窟内に染み出ると、圧力から解き放たれて二酸化炭素が抜けます。ちょうど炭酸飲料の蓋を開けた時に二酸化炭素の泡が出るのと同じことが起こります。二酸化炭素が抜けると溶けていた炭酸カルシウムが析出してくるからなのです。